証券マンのアドバイスに従って株を売買したらどうなるか(中編)

合理的な節約

前回の記事で、証券マンからあなたに持っている株を売ることを勧められる場面を小話として紹介しました。

次に、買いを勧められるときの電話の場面を紹介します。

以下の会話はあくまでフィクションですが、知人本人から聞いたことをもとに再構成しています。

証券マンからの電話2

証券マン「Aさんお久しぶりです。どうですか?調子は」

あなたA「いやあさっぱりですよ。この前も損しちゃったし」

証券マン「投資ですから損することもありますよ。トータルで儲かればいいんですよ」

あなたA「そうなんですけどね。儲かる、とわかってる株があればすぐにでも買うんだけど・・・」

証券マン「Y社なんかどうです?Aさんならもう目を付けていらっしゃるでしょう?」

あなたA「(全然知らないぞ、そんな会社)ああ、Y社ね。まあまあだと思うけどね」

証券マン「再来月に決算発表が予定されていますが、噂では上方修正されるそうです。そうなると株価がドーンと吹き上がるかもしれませんよ」

あなたA「へえ、そうなんだ」

証券マン「絶対上がる、などとは言えませんが、かなり上がりそうですよ。少なくとも下がる可能性は低いです。まだ知れ渡っていない今のうちが、買いだと思いますよ。そのうち買い注文出しても成立しなくなるかもしれませんから」

あなたA「(え?注文しても買えないことがあるの?)じゃあ買っておこうかな」

証券マン「ありがとうございます!決断が早いなあ、さすがAさん」

あなた「いやあそれほどでも・・・」

証券マン「ではY車の株を1000株、成り行きで買い注文を出しておきますよ」

あなた「よろしくお願いします」

証券マン「念のため申し上げておきます。言うまでもないことですが、株は必ず上がるわけではなく下がる可能性もあります。下がっても私を恨まないでくださいね。まあ株の才能がおありのあさんには釈迦に説法、といったところでしょうか。わっはっは」

あなた「ははは・・・(さっきは上がるので買い時だといったじゃないか)」

 

合理的に考えて、証券マンが電話してきた理由を考える

似たような電話を受けたことがある人はたくさんいると思います。

そして、そのせいで損した人も。

合理的に考えてみましょう。なぜ証券マンはあなたに電話をかけたのでしょうか。

(つづく)

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