格安データ通信SIM(MVNO)を使おう
メリット
- 最も安いプランなら月額500円くらいから使えます
- たくさんのMVNOが様々なプランを用意しているため、自分の使い方にあったデータ通信プランを選べます
- IP電話アプリなどを使えば、通話もできます
- 通話品質にこだわるならば、docomoの電話回線網を使用した音声通話ができるプランもあります*
デメリット
- 通信速度や通信量に制限があります
- スマホなどの通信端末が必要ですが、docomoが販売した端末か、SIMフリーの端末でしか利用できません**
*音声通話ができるSIMについては、次回の記事で紹介します。
**auの端末は通信方式が違うため使えません。softbankの端末を利用する方法はありますが、少し手間がかかり、使えるという保証はありません。
MVNOとは何か?
携帯電話などの無線による通信設備を、自社では持たずに他社の設備を借りて、サービスを提供している事業者のことをいいいます。サービスによって様々な形態がありますが、ここでは特に、docomoの通信網を借り受けてデータ通信(パケット通信)サービスを提供している事業者を紹介しています。
データ通信SIMとは何か?
スマートフォンや携帯電話には、契約情報などが含まれたSIMカードというものが本体内部に挿してあります。これがあるから、契約に基づいたサービスが受けられます。機種を変更した時などは、新しい機器本体にSIMカードを入れれば、同じように使えることになります。ただし、日本の状況は少し特殊で、docomo,au,softbankがそれぞれ自社以外のSIMを受け付けないSIMロックといわれる制限をかけています。最近は少しづつ制限を外そうという動きがあるものの、現時点では基本的に他キャリアの機器にSIMカードを挿しても使えません。この制限がかかっていない端末のことをSIMフリー端末と呼びます。2013年からAppleが自社サイトでSIMフリーのiPhoneを販売する、などの動きがあり、SIMフリーの端末は少しづつ広まってくるものと思われます。
データ通信量が少ないあなたには、月額500円前後のこちらのプランがおすすめ
とにかく安い!ServersMan SIM LTE
DTIが提供する国内最安のデータ通信サービス。速度を低速に制限しているからできる低価格ですが、「使ってみると意外と速い」という声も多いようです。最低利用期間による縛りもないので、まずはここから始めるというのは合理的です。
- 月額490円、通信速度150kbps
- 契約手数料3000円、高速通信オプションあり、SMSオプションあり
- 最低利用期間なし、独自のIP電話アプリがあります
LTEもワンコインの時代。通話もSMSも高速利用もこれ一枚で。
1枚あたりなら最安!BB.excite 3Gコース(SIM3枚)
プロバイダーの老舗、BB.excite が提供する、3枚のSIMカードがセットになっている契約プランです。複数のSIMカードがついてくるプランは少なく、家族を含めて2,3台の通信機器を利用している人には最適のプランです。高速通信は合計で100MBと少ないが、普段は低速通信で構わないという人にとっては、いざというときに使えるので重宝します。
SIM1枚の3Gコースも有り、月額は750円です。
- 月額1100円(3枚)、通信速度150Mbps(100MBまで、その後は200kbps)
- 契約手数料3500円、高速通信オプションあり、SMSオプションなし
- 最低利用期間2ヶ月、余った高速通信量は持ち越せます
ヘビーユーザーではないけれど、そこそこ使っているあなたには、月額1000円前後のこちらのプランがおすすめ
月額料金が2段階!U-mobile*d ダブルフィックスプラン
株式会社 U-NEXT が提供する、2段階定額のユニークなプランです。高速通信が1GBまでに収まれば月額は680円、1GBを超えて3GBまでならば1980円となります。高速通信が1GBで月額700円を切っているのはこのプランだけです。普段は1GBまでにおさめられるけど、ときにはたくさん使いたい月もある、という人には最高のプランでしょう。
- 月額680円または1980円、通信速度112.5Mbps(3GBまで、その後は128kbps)
- 契約手数料3000円、高速通信オプションなし、SMSオプションあり
- 最低利用期間なし
Wifiスポットも使える!BIGLOBE LTE・3G エントリープラン
プロバイダをBIGLOBEにしている人は迷わずこれでしょう。月額733円(通常は933円)で高速通信は1GBまで、おまけにWifiスポット(月額380円相当)がついているというお得なプラン。
- 月額933円(BOIGLOBE利用者は733円)、通信速度150Mbps(1GBまで、その後は128kbps)
- 契約手数料3000円、高速通信オプションあり、SMSオプションあり
- 最低利用期間なし
公衆無線LANも使える!BIC SIM ミニマムスタートプラン
ビックカメラとIIJmioとのコラボプランです。BIC SIM ミニマムスタートプランは、IIJmio ミニマムスタートプランに公衆無線LANのwi2 300(月額380円)をつけたお得なプラン。本家IIJmioと契約する理由はないようです。ビックカメラで購入できるので気軽に購入できます。
【補足】2014年3月7日、IImioから、音声通話機能付きSIMカード(みおふぉん)が発表されました。提供は3月13日からです。競合するのは日本通信のスマホ電話SIMフリーdataなどです。みおふぉんは十分検討に値します。
- 月額900円、通信速度150Mbps(500MBまで、その後は200kbps)
- 契約手数料3000円、高速通信オプションあり、SMSオプションあり
- 最低利用期間は課金開始日の翌月末日まで
高速通信の制限を1日毎にリセットするユニークなプラン、OCN モバイル ONE 1日30MBコース
NTTコミュニケーションズが提供するOCN モバイル ONE シリーズは、様々なプランを用意しています。その中でもユニークなのがこの1日30MBまで使えるプラン。30MBを30日使うとすると、900MB使えることになり、BIC SIMよりも多くなります。コンスタントに毎日そこそこのデータ通信を利用する人に最適です。1日60MB(月額1480円)のプランも有ります。
- 月額934円、通信速度112.5Mbps(1日30MBまで、その後は200kbps)
- 契約手数料3000円、高速通信オプションなし、SMSオプションあり
- 最低利用期間なし、Nexus7などとのセットプランあり
スマホのパケ代月々980円から!安心の「OCN モバイル ONE」
競合するプランとして、日本通信の「b-mobile X sim プランN」というのがあります。これは、上記のOCNのプランとほぼ同じプランで、1日の高速通信量を30MBよりも多い40MBに設定しているプランです。プランNはもちろんNTTコミュニケーションズの頭文字。明らかにケンカを売ってます。合理的に考えれば日本通信のプランを選ぶべきところだと思いますが・・・ユニークなプランを考案したのはOCNなので、あえてOCNを推しておきます。人間、時には非合理的な判断もするのです。
大きなファイルや動画を利用するあなたには、月額1500円〜2000円前後のこちらのプランがおすすめ
コスパが高い!U-mobile*d スタンダードプラン
株式会社 U-NEXT が提供する、コストパフォーマンスの高いプランです。高速通信が3GBまでついて月額は1680円というのは、他社にはなかなか真似できないようです。
- 月額1680円、通信速度112.5Mbps(3GBまで、その後は128kbps)
- 契約手数料3000円、高速通信オプションなし、SMSオプションあり
- 最低利用期間なし
【U-mobile*d】LTE対応データ通信専用SIMパッケージ microサイズ
新品価格
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Wifiスポットも使える!BIGLOBE LTE・3G ライトSプラン
プロバイダをBIGLOBEにしている人はこれ。月額1305円(通常は1505円)で高速通信は2GBまで、おまけにWifiスポット(月額380円相当)がついているというお得なプラン。
- 月額1505円(BOIGLOBE利用者は1305円)、通信速度150Mbps(2GBまで、その後は128kbps)
- 契約手数料3000円、高速通信オプションあり、SMSオプションあり
- 最低利用期間なし
ここでも競合するプランとして、日本通信の「b-mobile X sim プランB」というのがあります。これは、上記のBIGLOBEのプランとほぼ同じプランで、1ヶ月の高速通信量を2GBよりも多い2.2GBに設定しているプランです。プランBはもちろんBIGLOBEの頭文字。これまた明らかにケンカを売ってます。ここも合理的に考えれば日本通信のプランを選ぶべきところだと思いますが・・・あえてBIGLOBEを推しておきます。非合理的な私・・・。
ヘビーユーザーならOCN モバイル ONE 1ヶ月7GBコース
月額2000円未満で高速通信が7GBまで使えるプランで、このプランに匹敵するプランはありません。しかしこれには理由があって、高速通信と言っても500kbps、つまり中速通信といったところです。重い動画を扱うとストレスが溜まるかもしれませんので、使ってみて自分に合うかどうかを試しましょう。OCNは毎月プランを変更することが可能です。
- 月額1886円、通信速度500kbps(7GBまで、その後は200kbps)
- 契約手数料3000円、高速通信オプションなし、SMSオプションあり
- 最低利用期間なし、Nexus7などとのセットプランあり
月額980円からLTE高速通信が使える「OCN モバイル ONE」登場
合理的なまとめ
人によって最適なプランは違いますが、合理的に考えると選ぶ必要はないプランというのはあります。例えば月額料金が高いのに高速通信できる量が少ない、といったケースです。そういうケースを外していくと、まあ大体上記のプランが残ると思います。もっと調べたい方のために、もう少し細かく判断できる記事も書くつもりです。
なお、音声通話がついたSIMについては次回の記事で書きます。
- どのプランがいいかを選ぶために、まず自分のデータ通信使用量を調べるべきです
- それに応じて、上記のプランから試してみましょう
- いずれのプランを選んでも損はないと思います。三大キャリアと契約を続けるよりは合理的だと思います。