なぜこんなに値段が違うの？扇風機の合理的な選び方

電器店に行けば分かるのだが、最近の扇風機はバラエティに富んでいて面白い。

昔ながらの、4つくらいのボタンで風を送るだけの扇風機から、DCモーター付きや、羽のない扇風機、そよ風を遠くまで送ることの出来る扇風機など、おそらくたくさんの人の知恵の結晶で、技術がものすごく進んだ結果であろう。

その技術にもすこぶる興味はわくのであるが、今回はそれらの扇風機からどれを選ぶのが合理的か、考えてみたいと思う。

もちろん、以下の考察は私(ごりぽん)の私見であり、万人に当てはまるものでは無いことをお断りしておきます。

まずは安さ追求！旧来型の扇風機

とにかく風がありさえすればよい、というならば、2,000円〜5,000円で購入は可能です。最もシンプルなものでも、風量は弱・中・強の3段階で、タイマーも付いてます。

ただし、欠点は

といったところ。

１は後述します。

２は昼間の使用であれば問題ないでしょうが、就寝時に使うつもりであれば気にした方がいいかも。しかし「私は多少の音の中ならぐっすり眠ることが出来る！」という強者であれば無視しましょう。

３は気になる人には大問題です。

大体10,000円〜20,000円の価格帯にある扇風機は、従来のACモーターに換えて、DCモーターを使用している場合が多いです。DCモーターの特徴は

などです。安い扇風機の欠点の裏返しになっています。上記の点が魅力的ならば、検討に値する扇風機です。

例えばダイソンの羽のない扇風機。扇風機の概念を崩したこの商品、革命と言っていいのではないでしょうか。

子供が指を挟んでしまうという事故は一切起こりません。それだけで、買う価値があると感じる人もいるでしょう。

ネックは価格帯が30,000円〜60,000円と高いこと。デザインも含めてどう評価するかは人によって意見が分かれそう。

他にはバルミューダの扇風機GreenFanシリーズ。羽の形が特徴で、遠くまでそよ風を運ぶことが出来る形になっています。もちろん特許取得済で、社長が一人で実験を繰り返して産みだしたそうです。その開発譚も魅力の一つ。就寝時の扇風機として最も役立ちそうな扇風機です。

大きく３つのグループに分けました(DCモーターはバルミューダにも使われています)が、どれを選ぶのが合理的でしょうか。

まず消費電力について。
風量を変えると消費電力は変化しますが、ざっくり言って廉価な扇風機はおおよそ30W〜50Wで、DCモーター製品は1W〜20W。ダイソン・バルミューダの高級扇風機もDCモーターを使用しているので同じくらいのようです。

使い方にもよりますが、10倍くらいは違うようです。

バルミューダのサイトでは電気代に関して次のように書かれているのを見つけました。

GreenFan Japanを最弱運転で1日8時間、ひと夏使い続けた場合の電気代はおよそ24円。

DCモーターを使った扇風機が仮にこのくらいだとして、廉価な扇風機が20倍の消費電力だとすると、電気代の違いは1年で約450円となります。

10年使うとすると10年間で4,500円。廉価な扇風機とDCモーター扇風機の価格差は10,000くらいなので・・・電気代についてはあまり考慮に入れる必要は無いかも。

もっと詳しく調べたサイトを見つけましたので紹介しておきます。
高級なDCモーター扇風機と、安いACモーター扇風機の違いは何?

DCモーター扇風機の魅力は、そよ風が作れることです。
安い扇風機の弱風よりかなり弱いそよ風なので、音も静かで心地よい風になります。

扇風機の風に当たり続けて疲れた経験がある人にとっては、とても魅力的ではないでしょうか。

では、DCモーターを使った扇風機の中でも、ダイソン・バルミューダなどが作っている高級扇風機はどうでしょうか。

ダイソンは前述したとおり、羽がないのが特徴です。消費電力はDCモーター採用の扇風機ですので少ないですが、音が少し大きいと感じる人もいるようです。

バルミューダの扇風機は、自然の風に近い風を作れるそうで、そよ風を遠くまで送ることが出来るそうです。他にもバッテリー駆動できるなど、使い勝手もいいようです。

結局デザインやこれらの機能に、普通のDCモーター扇風機との価格差10,000円〜30,000円を払う価値があるか、と言うことになりそうです。

私は廉価版の扇風機の風には不満です。少し高くても、DCモーター扇風機のそよ風はとても魅力的です。でもそれで満足しているので、ダイソンやバルミューダの高級扇風機を買うほどではないかなあ、と思ってます。

しかし、デザイン性に重きを置いたり、羽がないことに価値を見いだす人だと、違う結論になるでしょう。

ということで、私としてはDCモーター扇風機を一押し、デザインなどが気に入ればダイソンやバルミューダもあり、廉価版には手を出すな！としておきます。

みなさんはいかがですか？