前回の記事で、ファストフード店によくあるセット価格は本当にお得なのか?と問題提起しました。3つの数字のマジックに引っかかっていませんか?
セットを単品で買う人はいない
そうです。よく考えたら、ハンバーガーとアイスコーヒーとポテトLサイズを単品で買う人はいないのです(たぶん)。セット価格の方が安いのですから、セットを注文するに決まってますよね。
ということは、単品価格の680円というのは、存在しないのと同じだとは思いませんか?
すると、違った風景が見えてきます。680、550、500という3つの数字から550が安い!と思っていたのですが、680を消してみましょう。すると、500か550かの選択となります。
つまり、予定通りポテトなしで500円を払うか、予定を変更してポテトありで550円を払うか、の選択です。
当然ですが、セットを注文して550円を払うのは、500円払うはずだった予定より、50円多い出費なのです。
出費を50円増やすかどうかの選択だった
したがって、合理的に考えるならば
予定通りハンバーガーとアイスコーヒーを注文して500円払う
ポテトを追加して550円払う(つまり出費を増やす)
のどちらかを比較すべきなのです。別に得をしたわけではありませんよね。出費は増えているのですから。
その50円の出費は、本当に必要でしょうか?
もともと、ポテトを食べる気はなかったのでは?
余計に出費した上に、食べ過ぎてお腹を壊したり、カロリーの取り過ぎになるのでは?
このように考えることができたら、あなたの無駄な出費が大幅に減らせるようになるかもしれません。
今回の考え方は、他にもいろいろな場面で役立ちます。
Aを1つ買いに行ったのに、3つセットで安かったのでつい買ってしまった。
Aを購入した方のみ、Bが半額で買えます!という売り文句についBを買ってしまった。
もう一つ追加で購入すれば送料が無料になるので、欲しいものを無理に探して買ってしまった。
あなたは大丈夫ですか?