サラリーマン投資家になりたいけど・・・
最近は「サラリーマン投資家」という言葉をよく見かけます。Webで検索すると、チェックできないくらい多くのサイトを見つけることができます。
そこには、サラリーマンでありながら様々な投資をする方法が紹介してあります。
株式、FXなどの投資に混じって、「不動産」投資も人気です。不動産投資を勧めるサイトには、だいたい以下のようなことが書かれています。
給料とは別に、家賃という副収入を得る方法があります。その副収入は、やがて本業の収入を上回るようになります。そして定年前に会社を辞めても、悠々自適の生活を送ることができます。いいタイミングで売却すれば、さらに大きな果実が得られます・・・。
本当でしょうか?
不動産投資で失敗した人はたくさんいます
もちろん、そういう成功者はたくさんいることでしょう。成功しているからこそ、その方法論を本にしたりWebで紹介したりするのでしょう。
でも、同じように悠々自適の生活を夢見て不動産に投資し、失敗した人はどのくらいいるのでしょうか。
財産を失い、家族を失った人はいないのでしょうか?
ある知り合いの話
私の知り合いに、不動産投資の定番である、マンション投資をしている人がいます。お金や投資といったイメージがない人だったので意外でした。
聞いてみると、バブルの時期に業者に勧められてはじめたそうです。
予測は出来ると思いますが、物件価格は下がり、当初予定していたような果実は得られていないそうです。
幸い、借り手はずっといて空き家にはなっていないらしいですが、管理会社に毎月払うお金、ローンの返済、毎年払う税金と修繕費はそれなりの金額だそうです。売却しても大した金額にならないことから、大きなマイナスではないが、何のためにやったのかよくわからない、とこぼしていました。
財産を失うほどではなくても、そんな失敗をした人ならごろごろいるのではないでしょうか。
初心者およびサラリーマンにはオススメできない不動産投資
不動産投資も投資の一つの方法ですから、しっかりと準備し、上手くすれば大きなリターンを得ることができます。
しかし、リスクを考えず、ろくに準備もせずに不動産に投資することは、分の悪いギャンブルと同じくらい危険な賭けだと思います。
まして初心者なら絶対に手を出してはいけません。
不動産投資のデメリット
不動産投資には、以下のようなデメリットがあります。
1 物件の価格が大きいので、投資金額が大きくなりがち。
2 借金をして投資することも可能だが、リスクが大きくなる
3 手数料や固定資産税など、減らすことのできない出費が多い
4 賃貸の場合、空き家(空き室)になる可能性がある。
5 賃貸の場合、店子との間にトラブルが起きるリスクがある
6 売りに出したときに、なかなか売れないリスクがある
これから投資をはじめようという投資初心者にとっては、失敗したときの損害が大きすぎる、と考えるのが合理的ではないでしょうか。
不動産投資のリスクを減らす方法は、無いわけではないが・・・
もちろん、デメリットの裏にはメリットがあります。成功すれば大きなリターンが見込めるでしょう。
しかし、成功している人は運に恵まれただけでなく、不動産投資特有のリスクを減らすことに成功している人たちです。投資初心者なのに、大きなリスクに気付かずに、運を頼りに不動産投資するのは余りにも危険です。
リスクを減らす方法?教えてくれ!
うーん、無いわけではないですが、あまり参考にはならないと思います。とりあえず次の記事で書きます。
ただし、わたしとしては強く主張しておきます。